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そのときどきの感情の動きにつれて、表情がくるくる豹変する人がいますね。いぶかしく思う、喜ぶ、遺憾に思う、腹を立てる、攻撃的な感情が沸き立つ。 感情の変化が激しい上、それがストレートに表情にあらわれる。 その変化がたくさんある人は百面相。 表情が豊かなことは一般的に肯定的なこととして今日でとらえられていますが、けっしてそうとは言い切れません。
考えてみればすぐわかること。 すべての人がそのときどきの感情を表情に出している社会を想像してみて欲しい。 一歩家を出ただけで疲れます。いや、家庭にいても疲れます。 お互い疲れることを人間は太古の昔から学習して知っていて、それが遺伝子にインプットされています。 さらに成長する過程で、感情の発露を抑制することを体験的に獲得していきます。 だから、人間だらけのこの社会において、まあまあ、平和が保たれます。 百面相の人の辞書には、そういう常識はのっていません。 どういう性格、人間性の持ち主かというと、感情が激しいことはたしかでありますが、同時に自分勝手でわがままであるということ。 子供のときから、そのときどきの感情を爆発させても、親に叱られることもなかった。 そうやって人生を過ごしてきたから、そういう人間ができたのです。 こういう人の感情に同調していると、感染する恐れがあるし、疲れます。 会社のオーナーがこのタイプの人なら、その人の表情が変わるそのたびごとに、側近や部下は「そうですね」て適当にあいづちを打って、放っておくしかないでしょう。 |
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