|
目にくらべれば、鼻というのは表情や変化があまりないし、形も親からもらったままのものなので、観察する部分としては不向きのようですが、これでなかなか雄弁に男の性格、器量を語ってくれます。
あぐらをかいた鼻は成功者の鼻です。一代でのし上がった実業家など、だいたいスマートな細い鼻ではありません。みんな肉の立派な鼻を持っています。一見見て、「すごい鼻だな」という印象を持つような男は、何ごとかをやりどける可能性があります。つまり立派な鼻は、創業者として社会的な成功を暗示しています。
よく鼻の大きな男は男のシンボルも大きいといいますが、そこが大きいかどうかは別として、デカ鼻の男が精力的であるのは事実です。鼻は活動性、実行力を象徴しています。だから男を鼻で判断するなら、まだこれから活躍する余地がいくらでもある20代か30代のときに見たほうがいいでしょう。 20代、30代の男で、顔の全体的な印象が鼻で決定されるような男、まあ、そういう男は絵に描いたようなイケメンとはいかないでしょうが、鼻が大きく肉厚、ほどほどの高さと広がりを持っているなら、なかなか見どころがある男と思っていいでしょう。ただ大きくて広がっていても、低すぎる鼻や高すぎる鼻はよくありません。
高い低いだけを見ると、高いほうが社会的地位は上。また鼻が高いといって悩む人より、低いことを悩む人のほうが多いこともあって、高い鼻は自己肯定型、低い鼻は自己否定型。しかし人の良さでは低いほうが上ということになります。
俗にいう「鼻があぐらをかいた男」のほうが精力的で出世する。小鼻が未発達な人は運が弱く、健康にも問題があることが多い。小鼻というのは、睾丸を象徴しています。両側の小鼻が膨らんでいるのは、つまり睾丸が大きいことを意味するのです。大きいほうが、精力派であることは当然です。
長く鼻筋が通っているのがいい。人格的にもすぐれ、行動性もあり健康状態もいい。短い鼻は人はいいが、健康面は持続面、意志に問題があります。
ツンと高く形のよい鼻は、名門の出とかインテリに多い。こういう鼻は頭はいいが、バイタリティに欠けるのがつねです。 どうして、こういう鼻ができるのかというと、シシ鼻の男が社会的に成功して、名門から美人の妻を嫁にもらう。持ち前のバイタリティで子供をたくさんつくるから、母親似と父親似に二手に分かれる。そして母親似のほうは、容貌がいいのでチヤホヤされて、傲慢、わがままになり、男なら女たらしになるのです。あるいは学問や芸術、趣味の世界で才能を発揮するようになります。 一方、不幸にして父親似に生まれついた子供は、要望の悪さからくるコンプレックスをバネにしてがんばるから社会的成功を収めます。こういう図式を繰り返しているからに相違ありません。
ひとかどの人物になってもらいたいと思うなら、イケメンよりあえてシシ鼻、ダンゴ鼻の男を選ぶといいかもしれません。 じっさい、世の中を見てみると、美人といわれる女性はあんがい醜男(ぶおとこ)といっしょになっています。逆に容貌に自信のない女性は、どちらかと言えば美男子好みのようです。 不美人と醜男、美人とイケメンの組み合わせばかりだと、生まれてくる子供のことを考えると容貌格差は広がる一方ですから、美人と醜男、不美人とイケメンの組み合わせが、遺伝学的に好ましいのかもしれません。 |
|
|||||||||||||||||
Copyright (C)2015. 人相はあなたの心を映す鏡 All rights reserved. |