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これも上三白眼と同じように、うつむいてコソコソと悪いことをやっているときに、「誰か自分のすることを見てやしないか」と思って、黒目だけを上に向けて盗み見るような行動が習慣化していますと、黒目が上のほうに常に固着していて、下と黒目の両側の三方が白目になってくるのです。
ちょうど、ライオンが捕まえた獲物の肉に食らいついているときに、そのエサを他の動物から取られないように、上目遣いで注意深く見回している姿に似ているため、性格的にも、ある種の冷たさと残忍さを秘めており人の心を踏みにじるようなタイプになります。 プライドも高く人を見下したような態度で、物や権力への執着心が強くなりますが、実力がないと単に利己的で冷酷な孤独な人物となります。 反面、精神気力が強く、なにごとも獣を追うがごとく執念で、優れた手腕を発揮する人もいます。 ですが、このように黒眼だけを上に向けて盗み見る行動がたび重なって習慣となったか、肉食過多の結果として、下三白眼になった人は、心を正しくして、真正面から物を見、人に見られて恥ずかしいことをしないと決心することです。そういう修養を積めば、正しい眼つきになるのです。
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