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人の目の中には瞳を取り囲むように白目がありますが、よく考えて見ますと、この白目は視力とか見える範囲の広がりにはまったく関与していません。 犬や猫の動物の目を見たら分かるように、人間の白目に該当する部分はありません。 丸いボタン状の目があれば、ものを見るのには十分なのです。 人間だけに白目があるようですが、なぜだか分かりますか。
昔から「目は心の窓」と言って、怒ったときとか、うれしいときとか、悲しいことがありますと、その感情は目の表情に出るもので、たとえば怒ったときには目じりが上がり、悲しし時には、目は伏せ目になっています。 また。目力(めぢから)といわれるように、目だけで人を思うように指図することだってできます。あの半沢直樹のテレビドラマで大和田常務を演じていた香川照之さんを見たら分かるように、目だけで部下の意見を黙らせたり、目だけで部下を動かしたりしていましたね。 このように、目というのは、ものを見るだけでなく、モノを言う力も備わっているのです。 目がこのように人の感情を表すことができるのは、ひとえに目に白目があるからです。 黒目と白目のコントラストを利用して感情を表現しているのです。 たとえば怒ったときには、黒目を際立たせるように目を大きく開いて白目の見える比率を大きくするのです。
「目線」とか「視線」という言葉があるように、目はコミュニケーションをとる手段でもあり、誰が誰に話しているのかが分かるためであり、あるいは恋愛なら誰に興味を持っているのかを話さなくても、相手の視線で分かるようになっています。 その機能を果たしているのも白目なのです。 白目があるから、目が左を向いているのか、右を向いているのか、あるいは上を見ているのか、下を見ているのかが分かるのです。 男と女がはじめて出会って取るコミュニケーションは、視線に出るものであり、好みのタイプの男性からの熱い視線は、これからはじまる楽しい恋愛を予感させるし、逆に、熱い視線を送っても相手に無視されたときには、脈がないと思うこともあるでしょう。 このように、人間にとっての白目は、自分の感情を表したり、コミュニケーションをとる手段としても大切な役割があるのです。 |
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