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人相学など知らなくても、人は「あの人は人相が悪いから近づかないほうがいい」などと言っていますが、それらの人は相手のどこを見てそう感じたのでしょうか。 だいたいの人は、人相のなかでも、ほとんど相手の眼を見て判断していますが、まさに眼は人格や性格まで表現しているものなのです。だから、「眼は心の窓」などといわれているのです。 ★ここでは、人間の凶相、悪い顔、危ない顔を、眼を中心にしながら、眉間や鼻、口などの凶相についてご紹介しましょう。
★三白眼には「上三白眼」と「下三白眼」があり、どちらも悪相であり凶相です。 上三白眼とは、顔は正面を見ていても眼は下を向いた状態で、上に白目が寄った状態です。 こういう眼はどういうときに出るのかといえば、誰かに隠れて見られように、コソコソ悪いことをするような場合に、こういう眼になるでしょう。 こういう眼が常態化しているのであれば、凶相であるのは間違いないです。 下三白眼は、顔は下を向いて眼だけが上を向けている状態ですが、こういう眼になるのは、ライオンが獲物を狙っているときなどに見られるもので、こういう眼の人は、残忍さがあって凶悪さがありますので気をつけることです。
★黒目の四方が白目になっているような眼をしている人です。 よくお寺にお参りに行くと、山門の入り口などに仁王像が厨子に安置されているでしょう。あの仁王像を見ますと、眼を剥いて怒りが頂点に達したような顔になっていますが、まさにあの眼なのです。 こういう眼をしている人は、猜疑心が強く、意地悪でヘソ曲がりで、人を簡単に裏切ることがあります。
基本的に黒目は自分自身を表しており、それを取り巻く黒目は、周囲の人や環境を表しています。 ★ですから、黒目より白目の部分が多いと周囲から圧迫されたり、迫害されていることを表しており、つまり、邪魔者扱いにされているということです。 こういう人は、自分自身の心や考え方に問題があって、周囲から阻害されているのですから、それを改めない限り、周囲からは気持ちよく受け入れられることはありません。
★眼がキョロキョロしてグルグル回っているような眼を車輪眼と言って凶相になります。 こういう眼の人は、見るからに落ち着きがなく、自分に見解がなく軽挙妄動が多く、信念などはありません。 瞳の輝きが極端にぎらぎらしている場合には、喧嘩や争いを好むとされ、悪事に手を染めて、欲望を満たそうとするところがあります。光彩が茶色の場合は、残忍性までも合わせ持ち、集中力に欠け、成功がなかなか手にできないようです。
★白目が充血したり、血走ったり、あるいは、どこか濁ったような白目をしている人は、凶相になり、凶悪犯などによく見られ、運勢的にも良くありません。 白目も含め眼そのものは、自分の心を表しているのですから、その眼が濁っているのは、心の目が曇っている証拠であり、性格的もに決断力がなく、自分の考えがはっきりしないし、常に人の意見に左右されてしまいます。
★目に覇気が感じられないし、見るからに弱々しい眼をしているのも凶相のひとつです。 眼は心の窓ですから、当然、そこに覇気がないのは、その人自身の精神力というものが発揮されていない証拠ですから、生命力が薄いということです。 よく、「あの人は死んだような眼をしている」などと言うことがありますが、まさにそういう眼の人です。
人相学では眉間のことを「印堂」と言いますが、これはは希望宮とも言われていて、その人の今抱いている希望が実現するか、しないかをこの希望宮の気色で観たり、その人の健康や精神状態を表します。 ★この部分の色つやがよく何か輝いているように見えるときは、希望達成の兆しがありますが、この部分の色が悪く濁っているように見えるとき、あるいは、印堂にしみ、あざ、ホクロなどがみられる場合は、凶相です。 現在、自分が抱いている夢や希望が叶わず、精神的に不満を抱いている可能性が高いと判断できます。
眉間は天に通じる出入り口といわれ、眉間から霊光が射している仏像などや宗教絵画などを見られたことがあるのではないでしょうか。 ★その眉間が狭いということは、天との交流ができないことを証明しているので、当然、自分の願いや希望などは叶わず、いつも不平不満が渦巻いて、自分に問題が出てきたら、人のせいにするという生き方をしています。 また、眉間の広さは、その人間の器とも関連してきますので、眉間が狭い人は、眉間が狭い人は小心、神経質で、人を憎んだり、憎むことが多く、嫉妬心なども大きいです。 眉間に親指が入るぐらい少しゆとりのある広さがあれば、心が寛大で長者の風格です。
★眉間にシワができるのは凶相です。 基本的に眉間にシワができるときというのは、あの山門に安置されている仁王像をご覧になれば分かるように、ギョロっと眼を見開いて眉間に縦ジワを寄せて、何かに怒っているときの顔か、悩み抜いたときの顔なのです。 そういう眉間の縦シワが普通の状態のときにも、いつも刻まれていることは、その人の背中には不幸がしがみついているのです。運勢的にも伸びないし、周囲からの人望などもなく、人の言えないような苦労を背負い込んでいるのです。
★眉毛が短いとか、途中で切れていたり、あるいは傷があって、眉毛が一本の線になって並んでいない場合、まず凶相と見て間違いないでしょう。 街で出会ったような人相の悪い人は、わざわざ眉毛を剃ったり、あるいは、途切れ途切れのゲジゲジ眉にしていることがありますが、まさに自ら凶相にして、トラブルメーカーになって人に迷惑をかけているのです。 こういう人は、親族縁も悪く、兄弟と仲間割れするとか、兄弟縁に縁が薄く、自然と故郷を離れて生活するようになります。
逆眉毛とも言いますが、普通の眉毛は下を向いて生えているものですが、なかには上を向いて生えている眉毛があります。言い換えれば、髪の毛が顔のほうに向かって生えているのではなく、頭の中心部に向かって逆に生えているようなものです。 ★こういう異常の逆立った眉毛は凶相です。 天地逆転していますので、親だけでなく、年上の者にたいして反抗的な気風が強く、結果的に孤独な人生を歩むことになりやすいです。
★眉毛が渦を巻いている人がたまにいますが、こういう人は異母兄弟のある人が多く、凶相と言えます。 なんでもそうですが、普通にあるべきものが、普通の状態で現れないときには、必ず普通でない状態が現れてくるものです。 眉毛が渦を巻いているのも、つまり心が平安ではなく、心のバランスを失っていることを表しており、こういう人は、喜怒哀楽が激しく、そのうえ、気が短く、ヒステリックになりやすいです。喧嘩っ早く、トラブルメーカーになりやすいです。
鼻は顔の中心部を占めており、顔を宇宙と見立てれば、鼻は宇宙の中心となって、自我を表現しています。 ★その鼻が曲がっているということは、この人の精神がひん曲がっていることと同じであり、精神もひねくれているはずです。 こういう人には、物事をいじけて見る習慣があり、他人がどんなに正しいことを言っても、天邪鬼のようにすぐに否定したり、反対のことをしたりするのです。 できるだけ、近づかないことです。
鼻は自我を表していますが、その鼻の先端が細くとがっているような人がいますね。 ちょうど、絵本に出てくるピノキオに鼻が取り付けられているような形です。 ★こういう人は、鼻先が細く尖っているのは、精神の器が小さいことを意味しており、つまり、繊細な神経の持ち主で気難しさがあり、付き合うにはちょっと難があります。 人の意見を認めるような度量がなく、自説を主張して曲げないため、トラブルメーカーになりやすいです。
鼻先が上を向いている人を見ると、鼻っ柱が強いという表現をすることがありますが、まさにその通りで、プライドが高く、自分の意見を曲げない頑固さがあるため、職場でも意見の衝突をすることが多いはずです。 こういう人を恋人に持っている人は、食べ物でも、デートコースなどでも、いつも意見の不一致などを見て、言い争っているのではないでしょうか。
鼻は自我を表すところであり、その周辺にシミやできものがあるのは、自分の進む道に何か障害物があるようなもので、運勢が平坦ではないことを表しています。 ★シミやできものが一時的なものなら問題ないでしょうが、平常時から鼻の周辺にシミやあざなどがある人は、やはり問題があります。 たとえば、交通事故を起こして示談が成立しても、後から、不備が生じるなどして、一から示談のやり直しをして、いつまでたっても事故の後始末が完結できないような状態を生じやすいということです。
★口は自分の気持ちや考え方を言葉にして発するところですから、その口元がゆがんでいるのは、口から出る言葉もゆがんだものになっているということです。 口元がゆがんでくるのは、歯の噛み合わせの問題があったり、歯が抜けたために口元がゆがむこともあるでしょうが、どういう理由があるにせよ、結果的には口元がゆがんだわけですから、やはり精神がゆがんでいると見ていいでしょう。 こういう人は、相手の気持ちを素直に受け取れず、悪いほうにばかりとってしまうため、相手の善意は伝わらず、本人も相手の善意など信用しない性格です。
★口先が出っ張っていたり、尖ったような形をしている人は、凶相です。 口は言葉を発するところですが、この口が出っ張っていることは、何か不満や不平を言いたくしかたがないという思いが口先まで出ているのを必死に口先で止めている形です。 こういう人は、社会や周囲の人に対して、不平や不満を言いたいのに無理に我慢しているということですから、心の中では、何を考えているのか分かりません。 周囲から孤立しやすく協調性がないので、付き合わないことです。
★口角が下がると、自然と口の形がへの字になりますが、これも凶相の1つで、人相学では代表的な悪い形の口になります。 口角が上がると、いやでも笑顔になってしまいますが、口角が下がるとその反対で、不平不満を持っていて、油断をしたら相手を責めようという魂胆が見え隠れしています。 こういう顔が状態的になっている人は、ネガティブな考え方の持ち主で、一緒にいるとあなたの運まで吸い取られることになるかもしれません。気をつけましょう。
唇は情を表すところですので、恋人同士がキスをしたくなるのは、好きという気持ちを唇を合わせる表現しようとしているのです。 ★その情を表している唇が薄いというのは、情が薄いことにつながるもので、人の気持ちが理解できず、薄情な人が多いようです。 また、唇は第二の性器といわれていますので、その唇に締りがないというのは、異性関係に乱れが生じやすいことに関係しますので、性的な過ちを繰り返す恐れがあります。気をつけましょう。
人相学では、歯はひとつの歯茎から出た兄弟分ということで、血縁関係や健康運を見るところです。 ★歯並びが悪いというのは、歯の大きさにバランスが取れてなく、あるいは、歯の生え方がガタガタになっていることを指し、凶相と言えます。 この歯並びが悪いということは、家庭運や愛情運にも問題が生じやすく、恋愛関係でも長続きしない可能性があります。 性格も自分勝手で、周囲に対する愛情が薄く、運勢的にも紆余曲折しやすいです。
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