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次に顔面の上停、中停、下停を智情意（ちじょうい）に割り当てて観察する方法があります。
★中停は鼻に当たるところであり、「自我」をあらわしており、意志の発露するところであります。 「我れ何々をせんと欲す」と思うことを、どこまでもやり通して行こうとする力は意志であり、自我の力です。 俗に「鼻っ柱が強い」とか、「鼻息が荒い」とか、「鼻が高い」というのは自我の力、意志の力が強いのです。このように、鼻は意志の力を代表しているので、鼻の小さい人は意志の地価も弱いのです。
★額を含む天停のところは、天の知恵、すなわち叡智をあらわしています。 額が広いと知恵の高い象徴であり、額の色つやが良く光明輝いているのは、天の恵みも厚いです。 動物はいずれも額が狭く、知恵がすぐれていないことを表しており、文明が発達していない民族の額は狭く、文化が高い民族ほど額は広くなっています。 ただ、額は広いばかりがいいというものではありません。いくら額が広くても後方へ額が馬のように傾斜しているのは知力の低いことを表しています。額は広くふっくらと垂直面を持っているのが良いのです。
★下停は、口とあごとを含み、愛情をあらわしています。唇が豊満であって色鮮やかであるのは愛情が深いです。 男性の唇は、上唇が少し下唇を覆うているのが、天が地を覆う形として正しく、受唇は地が天を剋すことになってよくありません。 女性の唇も、やはり天が地を覆う形が正しいのですが、女性は地が天を支える形として、少しく下唇が上唇を受け支えていても差し支えありません。
上唇は天の愛(精神的愛または人類的愛)を表し、下唇は地の愛(肉体的愛または家族的愛)を表しています。下唇が上唇よりも厚いのは地の愛が天の愛よりも優っていることを表しています。 下唇につづいている下顎（したあご）及び首の後ろの部分が発達しているのは、地の愛が発達していることを示しており、晩年に至っても、肉体的なセックスが衰えないことを示しています。 このような男性は会社で言えば重役タイプで財運も強いことを示していますが、反面、晩年に浮き名を流すことも予想されます。 結婚相手を選ぶ際にも、このあたりの人相の状態を知って、後で後悔しないようにしなければなりません。家庭調和の道は自己を理解し、相手を理解し、相手に調和するように自分を修養していくこと大切です。
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